骨が折れやすくなる

看護師

人体は絶えず変化しつつ、命を始まりから終わりまで過ごすというのが一応の形です。
「初めは4本足、次は2本足、最後に3本足、これ何だ?」このなぞなぞの答えは「人」で、ハイハイする赤ちゃんから杖をつく老人まで、人の体はいろんな変化を迎えることが如実に表現されています。
ところで、そんな変化の中でも、ここでは見過ごしに出来ないものをひとつ紹介しましょう。
特に女性の体に起こりやすいと言われている、圧迫骨折というものです。「骨折」というからには骨が折れることであり、それはたいへん痛いことだと誰もが知っていることでしょうが、圧迫骨折は「痛い」上に「頻繁に起こりやすい」という特徴も持っているというおぞましい骨折なのです。骨が折れやすい体になってしまうというわけなのです。
骨粗鬆症という、骨がスカスカでもろくなってしまうという現象が原因の圧迫骨折は、時として、クシャミによって引き起こされてしまうというデータさえあります。ハクション!という瞬間にグッと力が加わり、胸の骨が折れてしまうというのです。
圧迫骨折の場合には、骨はポキっと木の枝を折ったときのように折れるものではありません。砕けるとか、潰れるといったほうが適当な表現です。

ただ、そんな圧迫骨折も、治療できないわけではありません。基本的には、たとえば手術でがん細胞に冒された部分を切除して摘出してがんを治癒させるというようには、圧迫骨折を治療することは出来ません。手術による劇的な治療よりは、むしろ長い時間をかけて運動をして体を鍛え、リハビリをして、骨が折れないように体をつくっていくという方針で治療は行われます。
手術によって折れた部分に特殊なセメントを流し込んで骨を補強するという手術もあり、これは圧迫骨折のせいで胸や腰に痛みを抱えているという人には有効な治療方法と言えます。ただ、この先も長く続く人生のことを思うと、しっかりとリハビリや運動を通じて、体を作っていくということが、やはり重要なことだと言うことが出来るでしょう。